
Silhouette
造形


DESIGN
美しい裸の曲線の表現
モデルとなったのはダヴィデ像をはじめとした象徴的な造形物や、鍛え上げられたプロスポーツ選手に一定の割合で共通する身体特徴である。僧帽筋の発達、丸い肩、大胸筋の前方向への立体感、脇下からシェイプ位置までの抉られたような逆三角形、ヒップ下の丸み、広い背中をジャケットのデザイン要素として組み込む。
PATTERNING
型紙への反映
ビスポークテーラー協力の元、ジャケットの元となる型紙にデザイン要素を反映。また着心地に繋がる必要なゆとりを要所に確保し、美しいだけでなく動きやすいジャケットとなるよう配慮。


TAILORING
軽さと立体感が共存する上質な仕立て
デザイン要素を活かすため、型紙だけでなく上質な手作業での仕立てが条件となる。職人たちの緻密な縫製とアイロンワークにより、まるで空気を閉じ込めるかのような3次元的な立体感と軽さが共存。また手に掛けて持ち歩いても、長く着ていてもそのシルエットが崩れず、さらりと羽織るだけでスタイルが完成する。
JACKETTING
生地の選定
ジャケットの顔となる表地は、美しい立体感を更に表現しやすくするため英国仕込みのものを重点的に取り揃える。雨の多い英国で仕込まれる生地は歴史的に単位面積当たりの糸の分量が多く、コシの強いものが多い。これが一連のシルエットへの拘りを助長する。
